ジェフリー・ムーアの「ライフサイクルイノベーション」を読みました。
「キャズム」の人ですね。
頭が悪くなったのか、1回では、完全に理解しきれなかったのですが、読んでいて、これは使えそうだという手ごたえをかなり感じた本でした。
内容は、「キャズム」同様、市場を、初期市場、成長市場、成熟市場、衰退市場、ライフサイクルの終わりまでの5つのフェーズに分けて、それぞれに有効な、全部で14のイノベーションを提示し、解説しています。
そして、そのイノベーションをどう実行するかという考え方が、コアとコンテキストです。コアとは、「競合他社に対する長期的な競争優位性を企業にもたらしてくれる要素」のことで、コンテキストとは「コア以外のあらゆる業務」のこと。
誰が考えても、コアに集中するのが当然の戦略ですが、それがなかなかできていない。スタートアップ時の事業の場合、そのほとんどがコアにあたりますが、それがある程度成熟してくると、コンテキストの割合が増えてしまいます。そうなると、経営資源をコンテキストに、知らず知らずのうちに割いてしまっているということは、よくあると思います。
スポーツ選手が、有名になってきて、CMに出演したり、グッズを販売したりと、コアである競技での収入を、スポンサーなどの収入が上回っている状態と同じですね。ただ、一流の選手は、あくまでコアに集中しているので、タイガーウッズにしても、ミハイル・シューマッハにしても、ずっと選手として第一線に居続けられたのでしょう(少し前の時代の話ですが)。
でも、一流企業の場合、コアとコンテキストが逆転してしまっていることが、往々にしてあると思います。企業として成熟してきて、いろいろな事業を展開し、コンテキストがコアを上回ったとき、マネジメントがいろいろな方向を向いたベクトルのようになってしまいます。もちろん、さまざまな方向性で、イノベーションを行うことは悪くはないのですが、その優先順位をつけないと、失敗してしまいます。
いろいろなサーチエンジンプロバイダーが、グーグルに追いつけないのは、グーグルが「ひとつの明確な価値提案を中心に企業戦略の整合性を完全にとっていたから」。
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どう、事業を差別化していくかを考えるにあたって、すごく頭が整理できる本です。
まだ消化しきれてませんが。。
頭では、誰でもわかることを、実行できるかできないかで、成功できるかできないかが決まるということを、再確認した本でもあります。

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